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2007年03月12日
クラスター爆弾
地雷、クラスター爆弾の悲惨さは無辜の民が、とりわけ罪のない子供が被害に遭うことだ。クラスター爆弾を投下された国では、不発弾を子供が遊具と間違え手に取ったりして被害に遭っている。また地雷で片足を失った子供をテレビニュースでよく見る。その傍らでその子の将来を憂い、母親や父親が涙する姿をとても痛ましく思う。だからと言って、他の武器、兵器の使用を肯定するわけではない。これを禁止する会議で日本が足を引っ張ったとあった。
――クラスター爆弾を禁止する条約を08年までに作る「オスロ宣言」が先月、49カ国代表や市民団体が参加した「オスロ・クラスター爆弾会議」で採択された。当初は参加国にとまどいも見られたが、最後は禁止条約へと一歩を踏み出した。拍手につつまれて終了した会議を傍聴し「軍縮の新しい潮流」を実感した。日本も人の足を引っ張らず、この流れを加速させて欲しい。――中略
ノルエーが頑強に主張した「08年まで」という条約作りの目標に当初、各国はとまどった。しかし、国連の枠組みの重要性を主張した独仏伊や、同爆弾の主要な生産・使用国である英国までも最後は賛成に回った。「いずれ使えなくなる」(英国代表)という大局的判断のほかに、「同士」としての一体感も働いたようだ。全会一致を原則とし、軍事大国の顔色をうかがいながら進められる国連の枠組み内での軍縮とは違う「新たな潮流」を感じずにはいられない。――中略
もちろん、武器ごとに禁止条約を重ねても簡単には平和は訪れない。オタワ条約に加盟しない大国でさえ簡単には地雷を使えなくなったように、禁止条約は紛争へのためらいや、残忍な被害への想像力をかきたてるはずだ。
情けないのは日本の姿勢だ。禁止の具体的な結論を出す会議なのに「議論するだけ」という文章を見せ各国を説得した。これでは足を引っ張りに来たと誤解されても仕方ない。
同爆弾の被害国であるボスニア・へルツェゴビナ代表は日本の姿に「落胆と失望」を語った。「勉強になった」という日本代表筋の言葉が本当なら、5月のペルーでの禁止会議で「新しい潮流」を加速させる姿を見せて欲しい。――(07/03/09 毎日新聞朝刊 「記者の目」 斉藤義彦=ベルリン支局より記事抜粋)
投稿者 golf : 2007年03月12日 09:54